圧倒的、
言葉を失っていつまでもずっと
魅入ってしまう
それをぼくはひとことで
すごい..
すごい..に触れると
ぼくのいのちが目覚めるんだ
うれしいんだ。
Photo by Christopher Burns on Unsplash
圧倒的、
言葉を失っていつまでもずっと
魅入ってしまう
それをぼくはひとことで
すごい..
すごい..に触れると
ぼくのいのちが目覚めるんだ
うれしいんだ。
Photo by Christopher Burns on Unsplash
なにかにふれて
こころはいっぱいに
ありがとうで
みたされるの
わたしはそのおもいを
美しいという言葉にのせて
表現します
‘ この美しい世界
いのちつくせ ‘
静かなこころに耳をすまします
美なんてない?
美はあるわ。それは..
静かな祈り
ありがとう
時代に1ミリでいい
小さな祈りを
添えたいの
「 ほ ら 、み え る ん だ よ 」
母の病室の窓から
上野公園の満開の桜がみえました
亡くなるひと月ほどまえのこと
「 花 見 に い こ う 」
母はお金をおろすようカードを渡しながら
僕の顔をじっとみていいます
戸惑っていると
"「ハナミニイコウ」暗証番号よっ"
うれしそうに笑って
僕のうでをたたきました
「 来 年 は み れ な い ね 」
そうもいっていました
桜 の 美 し さ っ て
な ん だ ろ う …
な ん だ ろ う ね
冬ながら
空より花の散りくるは
雲のあなたは
春にやあるらむ
-古今和歌集(延喜5年(905))・冬歌・清原深養父-
「雪の降りけるをよみける」
「雪」を「花」に見立てる
冬なのに
空から花が散ってくるのは
雲の向こうは
もう春かしら
感動するたびに
美しい糸がスルスルと
心からでてきて布を織る
一生かけて布を織る。
「これが私の人生だ」
この世を去る際に
織りあがった布を眺めて
去ってゆく。
そんな話を読んだ
たぶん..
ぼくの織る半分は
オレンジ色。
美しい色はたくさんあるけれど..
ぼくのいのちは
オレンジ色。
古事記(712)より[八俣の大蛇]
かれこの中の尾を切りたまふ時に、御刀の刃毀けき。
御刀の前もちて刺し割きて見そなはししかば、都牟羽の大刀あり
こは草薙の大刀なり。
「八俣の大蛇」
体ひとつに頭が八つ尾が八つ
その長さは谷八つ山八つにわたるという
出雲の国に下り立った須佐之男命(みこと)は人々を苦しめる八俣の大蛇を退治します
そのとき、尾の付け根から剣がでてきました
剣は天照大神に献上されました
「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
のちの世で日本武尊(やまとたけるのみこと)は
この剣で草を薙ぎはらい火難をのがれます
草薙剣と呼ばれるようになった剣は
皇位の御印として歴代天皇に代々うけつがれる"三種の神器"のひとつとなりました
「双龍図」
建仁寺
法堂天井画
小泉淳作画伯
Photo by Sei on Unsplash
母の遺影はとっても若い
ぼくよりもっとずっと若い
ぼくとおんなじ目で
いつもほほえんでくれるんだ
あ り が と ね 。
亡き母はぼくをよぶとき
けぇ〜ん
けぇ〜んけん
なんどよばれただろう
一匹狼はだめだよ
もったいないよ..
なんどもいわれたね
ご め ん ね 。。
吉野山
梢(こずえ)の空の霞むにて
さくらの枝も
春知りぬ覧(らん)
~西行(1118~1190)・聞書集~
旅に生き、桜を愛した
西行法師の歌です
聞書集
聞きつけむに従ひて書くべし
吉野山の
梢の上空が霞むのをみて
さくらの枝も
春を知るのかしら
stay hungry
stay foolish
私の「hungry 」は
美へのこだわり
「foolish」は
自分への信頼
自分基準でいると
変人にみられるけど…
信 じ て る
Photo by Johannes Plenio on Unsplash
願(ねがは)くは
花の下にて春死なん
その如月(きさらぎ)の
もちづきのころ
~西行・山家集~
旅に生き、桜を愛した
西行法師の歌です
「如月」は陰暦2月
「望月もちづき」は満月
「如月のもちづきのころ」で
釈迦が入滅した陰暦2月15日
を意味します
願いは叶い
西行は文治6年(1190)2月16日末時に
円寂(僧侶の死をいう)します
Photo by Mak💛💙 on Unsplash
天使はなんでも
知っています
名乗らずとも
僕の名前を知っていた
はじめましてと
いいかけて
僕はあわててうなずいた
天使もノドが
かわきます
ペットボトルを片手に
あらわれました
たしか..もう一方の手には
サンドイッチ
遅 い 昼 食
愛 し い 天 使
山櫻(やまざくら)
はつ雪降れば咲きにけり
よしのはさとに
冬ごもれども
(西行・山家集)
旅に生き、桜を愛した
西行法師の歌です
"冬のうたよみけるに"
初雪が降って
山は一面に桜が咲いたよう
吉野の里は
冬籠っているけれど
Photo by Timothy Eberly on Unsplash
『美ガアルワ』
なにかにふれて
こころはいっぱいに
ありがとうで
みたされるの
わたしはそのおもいを
美しいという言葉にのせて
表現します
宗教っぽい?
でもね..
美も
宗教も
根っこのこころの態度は
おなじとおもうの
それは
静 か な こ こ ろ
静 か な 祈 り
みえないなにかの声に
こころ静かに耳をすまします
信仰心なくてどうやって..
といわれるけど
美 が あ る わ
Photo by Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa on Unsplash
( 川瀬巴水「相州前川の雨」)
古事記(712)より〔島々の生成〕
次に大倭豐秋津島を生みたまひき。
またの名は天つ御虚空豐秋津根別といふ。
かれこの八島のまづ生まれしに因りて、大八島國といふ。
「大倭豐秋津島」
おほやまととよあきつしま
本州のこと
「大八島國」
八つの島が最初に生成されたため
日本を大八島の国という
「タンチョウ(丹頂)」鶴
アイヌ語で「サロルンカムイ(葦原の神)」とも呼ばれます
特別天然記念物
希少野生動物種
場所 北海道
Photo by Birger Strahl on Unsplash
美 の 種 (たね) は
ひ と り の ひ と を
想 う こ こ ろ
こ こ ろ い っ ぱ い の
小 さ な 祈 り
美 の 種 (たね) が
大 き な な に か の
陽 を う け て
い の ち 尽 く せ と
芽 を 吹 く の
Photo by Taha Mazandarani on Unsplash
龍(たつ)の馬(ま)も
今も得てしか あをによし
奈良の都に
行きて来(こ)む為
-万葉集(8世紀)・巻第五・雑歌・旅人-
「龍の馬」
八尺以上の馬を龍という
「あをによし(青土よし)」
奈良の美称
天空を馳ける龍の馬も
今はほしいのです
美しい奈良の都に
飛んで帰るために
自転車をとめて
ひとり空をみていた朝
旅にでるの?
声をかけられた
サングラスの向こうは
異なる世界のようだった
詩を書くことは
ことばを待つことと知った
どこにでもある
幼いことばの訪れを待っていた
旅にでるの?
ひらきかけた扉が
あの人にはみえたのかしら
万葉集(8世紀) 雑歌
大和(やまと)には 群山(むらやま)あれど
とりよろふ 天(あま)の香具山(かぐやま)
登り立ち 国見(くにみ)をすれば
国原(くにはら)は 煙(けぶり)立つ立つ
海原(うなはら)は 鷗(かまめ)立つ立つ
う ま し 国 そ
蜻蛉島(あきづしま) 大和(やまと)の国は
高市岡本宮御宇天皇代
舒明天皇(在位629~641)
天皇の、香具山に登りて
望国(くにみ)したまひし時の御製歌
「蜻蛉(あきづ)」
トンボ 豊作のしるし
大和には多くの山があるけれど
とりわけてりっぱに草木が繁る天の香具山
その頂に登り立って国見をすると
国土には炊煙がしきりに立ちのぼり
海上にはカモメが翔け上る
美 し い 国 よ
蜻蛉島(あきづしま) 大和(やまと)の国は
お は よ う
いってらっしゃい
雨 よき
足元に気をつけて
花
祈 り
波立つこころは
あなたを想って
静めるんだ
淡々と生きる日々に
ぼくの人生に
あなたがいてくれて
幸 せ で す
あ り が と う
Photo by Nicole Pearce on Unsplash
天使をみたよ
天使は
祈りの言葉を
まとっていました
“あなたが
幸せでありますように”
“生きとし生けるものが
幸せでありますように”
祈りの言葉
ぼくのみた天使
Photo by James Coleman on Unsplash
ふかあい
ふかあい
ふかあい
ふかあい
こころのうち
言葉に浮かべて
みてみたい
ふかあい
ふかあい
もっとずうっと
ふかあい
ふかあい
ふかあい
こころの底の
美の感情
Photo by Vincent Chin on Unsplash
とおーい
とおーい
とおーい
ところに
いきたい
みてみたい
そうおもった
二十代 わかいころ
いま また おもう
とおーい
とおーい
とおーい
とおーい
こころの奥
言葉に浮かべて
みてみたい
とおーい
とおーい
もっとずうっと
とおーい
とおーい
とおーい
こころの奥の
美の感情
Photo by Greg Rakozy on Unsplash
ぼくのいのち
あなたを護るため
鉄の仮面はいらないさ
鎧(よろい)もいらぬ
このいのち
あなたを護るために
たましいのひかり
手をとりあって
Photo by Zoltan Tasi on Unsplash