『おんなのことば』茨木のり子 詩 童話屋
この小さな本。
もっている本のなかで、最も美しい本の一冊です。
とても大事にしている一冊。
けれど、大事にしすぎてなくすことを繰り返す僕は、いつものようにこの本の所在も見失ってしまいました。
部屋のどこかにあるはずなのだけど…
始まりの詩は、叱責のことばで有名な『自分の感受性くらい』。
しめくくりの詩は、一転して、震える弱いアンテナを励ます『汲む―Y・Yに―』。
時代の空気は、叱責のことばよりも、励ますことば『汲む―』のほうなのかなと感じています。
震える弱いアンテナが安心して立っていられる、そんな時代になるといいな。
(きっとなるさ。)
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